無人機による殺害は悪循環

日本には真冬並みの強い寒気が流れ込み、青森では70㎝もの降雪で、各地も今季最低気温を記録したという。 当地でも先週から寒気が居座っており、11月上旬とは思えない寒さで、首都から1時間余の丘陵地マリーでも降雪を見た。  旧北西辺境州、アフガンに近いチトラルへの道路も降雪でロワリ峠が早々と封鎖になっているというから、当地でも今期の寒さは厳しそう。 
夏は暑かった、半端でない48℃もの暑さに頭が壊れるかと真剣に思った。 そして今期は冬が1ヶ月ほども早くやって来た。つい先日まではエアコンを付けていたというのに、なんという気候か… そのせいか年々、身体がついていけず眩暈を伴う不調が続いている。身体の筋肉が急激に落ちているせで体温調節もが下手になっているのだろう。

つい先般、武装勢力パキスタンタリバン運動の代表ハキムッラー・マスードが、北ワジリスタでアメリカの無人機攻撃によって殺害された。後任として代表に坐ったのは組織内で最も強硬派のファズルラ師という。
ファズルラ師は7年前にアメリカの無人機爆撃で親族を失い、それを機に過激・強硬派に転じタリバン運動に合流したと聞く。
アメリカの無人機による攻撃が良い結果を生んでいないことの証の一つだ。オバハンは昔から「1人の親族を殺されたら300人の反米武装勢力が生まれる」と何度も書いて来た。

一昨日は首都近郊でパキスタン武装勢力幹部ハッカニが2人組のバイクに乗った男に射殺されたと。ハッカニアルカイダなどからの資金調達を担当だという。
これ等、続く事件の上に明日からはアシュラの行事。今週は一歩も外へ出ることがなさそうだ。