北方地域がパキスタンの領土になる

友人からブログ更新がなされていないと…催促を受けてしまった。
書きたいパキスタン話題は次々あっても、明るい話は少ない。一応、メモをして下書きに入れているといつの間にか話題が古くなり、書く気にならない~を繰り返している最近だ。早い話がダレているのだ! 明るい話はないかいなぁ~~~


モンスーン時期を想わせるような、蒸し暑い日が9月イッパイ、そして昨日までも続いていた。が、ようやく3週間ぶりに短時間だが雨が降った。久々の冷たい雨風、そしてカラン、カンカンと賑やかに音をたてる雹。枯れた竹の葉が庭一面に降り敷き、雨と竹の香りが高く匂ったのには嬉しくなってしまったが、気圧も下がったようでチト頭痛気味だ。いよいよ本格的な秋だわ。


先頃は断食明け礼拝の終った翌日未明、まだ真っ暗の中をギルギットヘ向かった。ここ1年ほど前からGTロード(旧アジア・ハイウエーの一部)もカラコルム・ハイウエーも道路工事で路面は荒れ、発破作業などで待ち時間がかかって不便をかこっていた。 
しかし断食明け祝日なら道路は空いている筈、工事も休みの筈という予想通り、どの町でも人影は僅少、スイスイと走れて2年前と同じ12時間でチラスへ到着。やったネ!指2本を突き出しピース・サインだ!!  前回はチラスまでに16時間近くかかったから、今回の走行時間は画期的だ。

翌朝は、山の端と空の区別が付く時間帯になってから出発をしたが… 中国人たちは祝日の3ヶ日目だというのに、カラコルム・ハイウエーの拡張工事を早やボツボツ始めていた。インダス河中流域の峻険な谷間を走るカラコルム・ハイウエーは、拡張工事をする間にもドンドン土砂が落ちているし、何十年経ってもハイウエーらしくはならないだろうと想われるが、中国はアラビア海への道を、何としても確保したいようだ。
さらにはパキスタン人労働者たちもノロノロだが中国人たちに使われ働いているので、ある意味、驚いた。本来ならば断食が明けてもシッカリ1週間は休むのに… 経済不況の中、働ける場所があり、現金収入があるのは有難い話なのだろう。働かなければ食べられない。かっての自給自足で暮らせていた時代とは大きく異なっているということだ。

北方地域の中心ギルギットは印パ分離以来、暫定的にパキスタン領土の一部だったが、今月から正式にパキスタン本土の一部となる。あと何日かで選挙結果が出て、パキスタン国会に席を占めることが出来る。カシミール系(ギルギット地方)の住民と、チベッタン系(スカルドゥ地方)住民では、今回の正式にパキスタンの一部になることへの賛否が異なる。