パキスタンが一番

苦手な日本から帰って来、深呼吸をしてイスラマバードの空気に浸っている。
日本滞在中のわずか2週間で、桑の木はしっかりした木陰を作るくらいに葉を広げ、はや金平糖くらいの青い実をつけ始めた。せっせと挿し木をしたが、オバハンの留守中は水やりが足りなかったのか、やや乾き加減で危うい状態だ。しかし…諦めの悪いオバハンは少なくとも後2ヶ月間は水やりをつづけそうだ。八升豆も早いものは柔らかな双葉を広げているので、秋の実りに期待したい。

それにしても、毎回の事ながら慣れない日本での2週間は辛かった。美味しい物を頂き、その上、皆様方には大変良くして頂くが、パキスタンボケの進んだオバハンには日本でのテンポが合わない… その上、常に広い空間で贅沢??な暮らしをしているせいか、半径1m以内に人が居る電車などでは死にそうな圧迫感を覚える。 

今朝は未明(5時過ぎ)あちこちから聞こえて来るアザーン(礼拝への呼びかけ声)で目を覚まし、パキスタンで暮らせる幸せを噛み締めてしまった。 パキスタンを留守にしている間の2週間には、自爆テロ以外の大きな事件も 起こらなかったしヤレヤレだ。

イスラマバード空港から自宅までの20分間でパキスタン情勢の概略を、迎えに来てくれたマネージャーから聞くと、明日(16日)にはPPPの中から首相が選出されるという。ブット元首相の夫ザルダリが首相に執念を見せているが、アメリカはPPPのファヒームを首相に据えたいと。確かに温厚なファヒームなら国民の多くも納得するだろうが、ザルダリは納得するまい…

さてさて、(趣味の)パキスタン定点観測の再開というところか…。