たまらん毎日…

sucide(自爆) firing(撃ち合い) bomb blast(爆弾爆発) kidnapping(誘拐)
毎朝、新聞紙面上に躍る文字… 幾つもの記事…。この4単語が載らない日は皆無、地域によってはcurfew(夜間外出禁止)も頻々。いったいパキスタンどうなってしまったのか? 

ヨーロッパ4ヶ国を訪問してムシャラフは帰国した。
「もしパキスタンがテロとの闘いに負けることがあるなら…」として、ムシャラフはヨーロッパを通して世界中からの注目を集めようとしているのか? テロとの闘いで1歩も引かない強い大統領として欧米にアピールして来たのか? しかし、国内的には大統領選挙前より深くムシャラフ退陣を願う人が増え、各地で抗議行動のうねりが高まっている。

抗議行動そのものは分かるが、中でも昨日の『イフテカール(ムシャラフに罷免され、自宅軟禁になっている元最高裁判事)の日』というのには笑えた。その上、イフティカールの自宅軟禁に抗議をするだけではなく、イフティカールを首相にという声もあるというから何をか言わんや… イフティカールはたまたまムシャラフと敵対してしまったが、彼も清廉な人物ではない(キッパリ)。
どこかの国が後ろから焚きつけ、燃えさかる炎のような抗議行動よりも、国民の中に湧き起こった深く静かな抗議行動の意味は重いが、この抗議行動はいささか腑に落ちない…。


先般のダボス世界経済フォーラムダボス会議)で、アフガンのカルザイ大統領は「隣国パキスタンなどで勢力を拡大している過激派への対応を強化しない限り、アフガンが再びテロリストに掌握される危険性がある」と訴え報道されていたが…。 何かにつけアメリカの傀儡、アメリカ市民権を持ち、アメリカ石油会社の役員でもあった(今はカルザイの弟が役員か)カルザイは、「テロはパキスタンからアフガンへの輸出物と見てパキスタンを非難する。が、元々の発端は? こうなるに至った根本的な原因は何か再考すべきだ。カルザイも根本的な事柄を承知で言っているのだろうが、それにしても、全てをパキスタンに追っ付けようという姿勢は、何時もながらに不愉快だ。

カルザイムシャラフは普段は敵対関係。にもかかわらず「パキスタンが直面している危険や、アフガニスタンパキスタン両国と周辺の将来に及んでいる危険に、世界からより注意が払われることを望む」と、世界に対して注意喚起をしているのは共通で面白いが、住んでいる人間にとっては自己防衛を可能な限り強化することでしか回避できない危険性は、たまらん…