米軍のイラクから、アフガンへのシフト②

アメリカの時期米大統領候補オバマが、いかにイラクからアフガンへの軍事シフトに力を入れているか?
昨日も書いたが、中東、欧州諸国訪門の第一番目にアフガンへ寄ったことでも、そのことが分かる。アメリカの傀儡、カルザイ大統領のバックアップに力を入れる表明でもあろう。

オバマは(最近の演説で)、「イラクは完璧に平和な場所にはならない。アメリカはイラクを平和にする力もない」というような意味合いのスピーチをしていたと思う。その理屈でいけば、アフガンの平和はアメリカ(オバマ)によって構築され得るというのか? イラク以上に多民族の集まりであり、教育水準の低い人が多い(偏ったイスラーム原理主義者の多い)、国家としての体をなしていないかのアフガンをアメリカは率いて行けると言うのか?? あの大国ロシアも、アフガン人の命を惜しまない執拗な反撃にはしてやられたというのに…  

6月1日~15日にかけて、アメリカ某国際リサーチ機関がパキスタンで調査をしたところによると、ムシャラフ大統領の退任を願う国民は86%(別の現地紙では83%)に上ると。 アフガンでもアメリカの傀儡大統領ではアフガンに平和をもたらすことは出来ない。身内を肥やすことに熱心なだけのカルザイの退任を願うアフガン国民も(最近の調査では確か)70数%だったと思う。

15日の夜にはアフガニスタンに駐留するNATO軍+アフガン国軍と、パキスタン治安部隊との間で国境を挟んで迫撃砲などによる交戦が数時間あったと報道されていた。NATO軍が国境手前約10キロ付近から迫撃砲パキスタン領内に発射、国境から約5キロのパキスタン治安部隊の駐屯地付近に着弾し、治安部隊側も応戦。双方の攻撃はしばらく続いたとあったが、その後、詳細・続報を(オバハンは)確認していない。

アメリカとパキスタン武装勢力掃討についての話し合いも、合意に達しないとの見込みが濃厚で、決裂の場合は近々にもパキスタンとアフガンの国境沿いを多国籍軍NATO軍、アフガン国軍が攻撃するとの噂が高い。それらの不安材料もあってパキスタンでは株価の下落、ルピーの下落が続いている。当然、インフレに繋がる。