非常事態は免れそう、ヤレヤレ

停電の多い毎日にもかかわらず、首都は独立記念日を祝うイルミネーションで彩られた。電力事情を反映してか通年よりイルミネーションは少ないが、大統領官邸や国会議事堂を初めとする代表的な建物は久々に華やかだ。独立記念日を迎えた夜12時には、イスラマバードで初めての本格的な打ち上げ花火も見られ(わずか10分間だけだったけど)、花火大好きのオバハンは興奮!

ムシャラフ大統領は独立記念日前夜に演説、「経済問題やテロ対策に取り組むには、政治の安定と和解が必要」だと、当たり前のことをさも大切そうに主張。  話は飛ぶがブッシュも「ロシアはグルジアから手を引け」とエラソーに演説していたな… まったく国の指導者たちは分かり切ったことをよく言うよな…。 そんなことはオバハンでも言えるわ!  ロシアへそれを言う前に、アメリカ自身もイラクやアフガンなどからさっさと手を引くべきだわ。

ここ数日、ムシャラフがどうなるのか?とTVと新聞を睨んでいたが、ようやくムシャラフは辞任の意向を固めたようだ。 数日前の、パキスタン軍のキヤニ陸軍参謀総長の談話は凄かった。パキスタン軍はムシャラフを支持しないと述べた後、かっての陸軍参謀総長であるムシャラフを、これでもかと!というほど切って見せた。理路整然としていた分、迫力があったな。

報道によると、大統領と連立与党の間で合意が成立、「大統領は弾劾されず、いかなる容疑でも訴追されることはなくパキスタンにとどまる」と関係筋は語っている。弾劾、辞任要求をしている側のザルダリやシャリフ、ムシャラフも互いに『合意』をしなければ、泥沼が待っているのを承知だったから、落ち着くところへ落ち着いたということか。

軍人(コマンダー)であったムシャラフは先制攻撃が得意だから、弾劾される前にどんな変化球を投げるのか? 非常事態宣言もあるのか?など、やきもきした部分もあったが、キヤニが「軍は大統領を支持しない」の一言に安心したものだ。