再び非常事態宣言????

ムシャラフ大統領が中国行く、行かないと、この10日余りで何度変更があったことか! 
今までの通例では… 大統領や首相は、その外遊時を狙ってハシゴを外され、弾劾や更迭をされている。
2~3日前に、「6日にムシャラフが中国へ向かう」という記事を見て、「おお~ ムシャラフはこの時期に海外へ行くのか?」と、オバハンなりにムシャラフの太っ腹に感動したものだ。が、やっぱり行かないとのニュースを読んで納得。「行かない」ということは、ムシャラフには大統領として、まだ粘る気があるのか!?

しかしPPPとPML(N)の、「ムシャラフ大統領の弾劾の可能性を協議していた」という作戦が堂々と外部に筒抜けでは、なんだかお粗末過ぎる話だ。まったく下手くそだなぁ…。 国会では、来週にもムシャラフ大統領に対する弾劾手続きを開始するらしいのだが、ザルダリとシャリフの作戦が失敗すると… 議会の解散だけでは済まない可能性に発展すると見る人は多い。

北西辺境州での治安の悪化はオバハンが想像していたように、タリバーン武装勢力が反米のために暴れているという単純な構造ではないようだ。「力」の上にも「力」を持ちたいと思うのが人間のサガと言うのなら、実に悲しむべき存在だと思う…。ムシャラフは手足を少しずつもがれ、力を失くしているように見えたが、「力」に対する野望?は捨て切っていないのか? 国民の80数%がムシャラフの辞任を願っているというのに。 
パキスタンを喰いものにしたがっているのが、アメリカだけではない(疑ってはいたが)のを何人もから聞いてしまうと改めてガッカリする。

この分では再び非常事態宣言もあり得るらしい。最近の地球上では、幾つもの国が気軽に「非常事態宣言」を出している。が、それらも根本を探れば、人間の権力に対する欲望に裏打ちされているようで暗澹としてしまう。
まったく、パキスタンは何処へ行くのか??