姑息な作戦(食品購入カード)

ここ数日、朝の始業から1時間くらいは辛うじて動いているネット回線が、その後はまったく繋がらず、たまらん~~~。夜中にのみ僅かにメールが出来る程度に回線が繋がっているだけでは、役所や企業も仕事に障っていることだろう。

その上、ガス供給の停止。政府のやり方は国民への嫌がらせとしか思えない。おまけにガス供給停止時間は不定期、きのうは真昼間だった。手あぶり程度の極小ストーブでも消えれば寒いので日向へ移動。犬と一諸に座り込んでひと時の読書。しばらくして、「ガスが戻って来ました」とスタッフが言うので、事務所へ戻りかけると台所では立ち消えていたコンロからガスがシューシュー吹き出ている! 
こんなことでは無事故のわけはない、まったく怖い。にもかかわらずガス中毒死のニュースも、毎冬流される凍死者のニュースも今年は未だに皆無。

車の燃料としてもガスはガソリンより安いところから、当地ではガスによる走行車が比較的多い。しかし政府によるガス統制で、首都と隣市ラワルピンディにある335ヶ所だったかのガス供給所のうち91ヶ所が閉鎖だと(新聞を斜め読み)。おかげでガスのある供給所では車の列が1km近くも長蛇。首都圏だけでもこの有様、全国的には国民はどんなに難儀をしているか…

主食のナーンも3割高くなった、電気もガスも値上がり。原油そのものが値上がりしているのだから世界的な現象にしても、貧しい人が多いパキスタンでは大変なことだ。

政府による、貧しい家庭むけの食品購入カードの配布は総選挙の直前を狙って始まる。
総選挙へ向け、貧しい人(PPPの支持者が多い)に『政府与党に投票するなら、カードを発行する』という姑息な作戦らしい…