赤福餅と日本の食生活

消費期限偽装問題で「赤福餅」がTVを賑わしている。消費期限の偽装問題だけではなく、原材料についても偽装表示をしていたと。赤福に限らず偽装は過去にも数々ある。偽装は確かに悪い。
消費期限は国民の健康や利益を守るためかもしれないが、世間で数多くの巨悪が見逃されていることから思えば、赤福の消費期限偽装などは重箱の隅っこをほじくるような瑣末な問題と言えなくもない。

では、ありとあらゆる添加物、防腐剤、薬品まみれは、表示してあれば良いというのか? 現代病とも言われる喘息やアトピー、ガンなどなど原因不明病の多くをもっと追求する方へ関係各庁はエネルギーを注ぐべきではないのか? 食品ナントカ法に縛られた昨今「ややこしい現代病」が多いのを関係各庁はオカシイと思わないのか!
売れ残りの赤福餅を「まだまだ食べられるのに、もったいない。廃棄処分にするには忍びない」と再利用したことなど等、消費者を偽った罪はあるにしても、可愛いものではないのか。

日本の食糧自給率は僅か27%、食べられるモノを廃棄することに罪悪感を持つ感性を、オバハンは大切にしたいと思う。
東京都だけで、毎日捨てられている残飯の量は6000トンにもなると言う。この6000トンは途上国で普通に生活をしている人たち500万人分の食事を、毎日捨てている事になるという。
500万人×365日=18億2500万人… 日本全国では輸入量の4割を廃棄しているという。日本だけで飢餓人口の何%を救えるのか… 

日本は電気やガス等のエネルギーを大量に消費し、世界中から食糧を掻き集め、まだまだ食べられる食糧を食品ナントカ法に縛られ、捨てている罪深い国なのだ。
餓死する人々を想うこともなく、日本が世界一食糧を無駄にしていると批難される所以だ。なんたる罪悪!!

飢えと栄養不足は、世界第一の死亡原因になっているという。
特に貧しい国々における食糧不足の最大の原因は干ばつだと言われ、きちんとした灌漑設備を整えることによって、穀物の収穫高を今の4倍まであげることが出来るとまで言われている(データ:FAO)

ブッシュは一昨日、2008会計年度のイラクアフガニスタンでの戦費として、約423億ドル(約4兆8000億円)を議会に要求したと報道されていた。
それだけの経費を「テロ掃討」などに使わず、旱魃で苦しむ途上国での水対策、研究にかければ…と、アフガンの現状から見て、ついつい思ってしまうオバハンだ。
貧しくとも日々、安心して食べることが出来る暮らしは不平不満の土壌となり難い。飢えを知らない多くの日本人には想像もつくまい…