賞味期限切れを求めて

賞味期限切れを求め、日本からの食料品・乾物などが積み上げてある半地下の大・中・小倉庫。キッチン裏の棚、はては冷凍庫の中など等アチコチ探索するが、試食にピッタリそうなモノが見つからない。
賞味期限切れ10年のラーメンは捨てるには忍びなく、未開封のまま箱ごと置いてはあるが、買って来た時からオバハンのお口に合わなかったシロモノだ。戦中生まれのオバハンには、食べるモノを捨てる=思いっきりの罪悪感が伴う。トレッキングなどでは少々の不味さは我慢できる、だが山やアフガンへも持って行こうと思えず、なんであんなに麺が不味いのか!?と言うレベルのラーメンなのだ。オバハンの嗜好に合わないだけかと想ったが、子供たちにも不評だったものな。いまとなっては相当前から油も回り、さらに不味くなっていることだろう。戦争などで家に食べるモノが無くなった時には、10年物のラーメンも再考するだろうが、今の段階では試食にもド根性が要る。真空パックの緊急用食料は、賞味期限が10年以上も前に切れていても、大概が大丈夫だから試食の対象にはならない。
我が家で最も古い日付のものは、冷凍庫の中にあった賞味期限が20年前に切れた粉末ワサビだが、こいつは試食に値せぬ。時たま使って異常がないのを確認済みだ。他には20年前にオバハンが仕込んだ大根の沢庵漬け、こいつは糠がこびりついて悪臭を放っているが、塩出しをして切り刻みに油で炒めてから佃煮風煮物にすれば美味しいから、まだ捨てられない。危険なのは加工肉・タンパク質関係かな・・などなど、きょうは賞味期限切れを求めて頑張ったわ。