タラコ・スパゲッティ

先日から子どもたちが「蚊帳」の手配などにカラチへ行き、家はオバハンだけになった。当然、日々の賄いはお休みでキッチンに立つことは激減。すっきり晴れ上がり乾燥した普段の6月であれば夏掛け蒲団(化学繊維)などの洗濯をスタッフにもバシバシさせるのだが、雲の多い今夏の空模様ではついつい行動が鈍り、眼は食材倉庫へと向かう。日本食などを運んで来る機会が少なく、買って来ても惜しくて食べられなかった昔を覚えているだけにと、息子もお嫁ちゃんにも日本食を溜め込む癖がある。気持ちは凄く分るが、それにしてもイッパイあるなぁ~と感心する倉庫だ。缶詰の賞味期限は缶が膨らんでいなかったらOKとか、缶に腐食がなければ半永久的に腐ることが無いというので古いものでも捨てずに大切に取ってある。万々が一、治安悪化で戒厳令にでもなり外出不可能になったら・・という想いはパキスタンにいる限り捨て切れない。それを想うと賞味期限切れ10年のラーメンですら、自分は食べなくとも何かの役に立つかもしれないと置いてある。

昨夕の超手抜き一人メシは2015年4月1日賞味期限切れのタラコ・スパゲッティ、どういうわけかこれは冷蔵庫のポケットにあった。賞味期限切れ8年モノ、味に対する期待はない、ただただ好奇心、大昔から好奇心だけで生きて来たオバハン。まずは封を切ってチロリと舐めてみたら、腐敗臭はない。腐っているなら気軽に捨てられたが腐っていないところがラッキー??といえるかどうか難しいところ。イタリア製のまともなパスタの上に8年前のモノではチト申し訳ない気もしたが・・ヨシ!食べるぞ!勇気を出して!怖いなぁ~でもでも怖いからこそ食べてみたい、アブナイ橋を渡るのは大好きだ。で、ペーストをスパゲッティの上にチャラ~とかけてお口へ。タラコの味は残っていたが粒粒は皆無、タラコ味スープのスパゲッティというところか、それを恐怖に慄きながら良く噛んで片付けた。怖いなぁ怖いなぁ・・・どんだけ防腐剤が使ってあるのか!!!日本人の多くは日々かくも身体に悪いものを食べているのか!!