ちらし寿司 怖い

冷凍庫で何時のものか判らない、オバハンの記憶にもない古そうな「ちらし寿司」が3日前に見つかった。大よそ2人分くらいありそうなちらし寿司、日本から運んで来た貴重な「お米」を使ってありそうだ。どなたかのお手間入りを頂いたものであろうことは明白だ。オバハンのちらし寿司には糸のように細い錦糸卵が山盛り振りかけてあり、干ぴょうの細切れは使わない。    
ちらし寿司の袋を手にして暫し睨めっこ。腐った物は食べられないが、腐りかけは食べられる。長年、そう思って暮らして来た。自分の舌を信じて賞味期限切れ15年の物も平気で食べて来た。が、このちらし寿司は別物だ!   
袋は既に冷凍臭いを発している、恐る恐る冷凍袋を開封すると・・やはり冷凍焼け臭がある。洗って取れるような臭いか、どうかと逡巡する。寿司を洗うわけにも行かず、蒸し寿司にして雑菌を殺せば食べられそうかと迷いに迷い、踏ん切れず。根性、気合、なんでもトライ、ダメでモトモト、いろいろな言葉を並べてみるが、勇気が出ず。で、せめて臭いがマシになるかもと、入れ物だけを取り換えて再び冷凍庫へ。     
きょう改めて取り出し臭いを嗅いだら、あぁ~ら不思議、確かに臭いは薄くなっている!何でもやってみるものだ! 恐る恐るスプーンで少しだけ取り分け、電子レンジに30秒・・アカンな・・
腐っているわけではないが、米粒がへたって弾力ナシ。おまけに臭いも立ち上がっている。臭いのある2人分のちらし寿司、オバハンだけの根性では乗り切れそうにはないと判断、断腸の思いで寿司を水洗い、酢と塩分を流して・・味見をして・・さらにボールの中で水に浸けて・・さぁ、どうしてくれようか!