ギルギット(母子保健)センター

コロナが落ち着いて3年半ぶりに行ったギルギット、女性教師4人がボチボチではあっても自主運営で縫製教室などを開いていると分かり、このところオバハンのアタマは次から次へと考えることが増え「頭の中だけ」が忙しい。教師とは言え辛うじて読み書きが出来るだけで月々の活動レポートは無理だと言う・・だがオバハンにしてみれば月々の細やかなレポートがないと「支払い経費の問題もある等」と不安も湧く。それにしても・・センターの運営を任せられる地元の女性が(大学出であっても)スンニー派の中にはいない・・というのはなんと悲しいことか。家長や目上の者に「そこに24時間立っていろ」と言われれば24時間立っていられる女性が、素直で我慢強いと褒められる社会だ、自分の頭で考え行動するなどの訓練は受けていない。というか学校での学びそのものが1~10まで丸々暗記だ、数学までもが教科書どおりに丸々暗記することのみを強いられるから「理解」の外にいて、100分の34点で合格し大きな顔が出来るとあっては、学校を出ているといっても男女共に使いモノにならないのが殆どだ。
そんな社会を当たり前との思いで暮らしている女性たちにしては、センターの自主運営は画期的なことだ。というよりも「深呼吸の出来る・逃げ場」としてセンターを利用しているのが解るだけに、もっと多くの女性たちに逃げて来てもらいたいとの思いも強い。もう1度オバハン自身がギルギットへ行くのが一番だと分ってはいるが、10月半ばまでは身動きが取れない辛さ。ギルギットの町が都会的になったと言っても村の中、スンニー派の社会はムハンマッドの生きていた時代とさほど変わってはいない。イスマイル派の女性たちがどんどん社会(一部は海外へ)進出して行っているのとは大きな違いだ。

きょうのギルギット日中気温は20数℃。町の3方向が4000mで囲まれた盆地、鍋で炒られるような暑さが普通の6月だというのに・・本当に信じられない気温だ。ギルギットに限らずイスラマバードも連日30数℃。腰痛がややマシなので久々に鉢植えなどを地面に下ろした。暑さ足らずのせいか日本で定家葛と呼ばれる白い花がまだ咲き続けている。毎春10日ほどしか花を付けないのに、もう2ヵ月以上も凄く良い匂い、香りをまき散らしている。コスモスも春からズっと咲続けている、早い話がイスラマバードにしては例年の4月上旬のままの気温ということか。