ロシアの原油、カラチ港に初到着

デフォルト寸前、パキスタンの外貨準備高は僅か40数億ドルで、海外から何を買うにも外貨がなく支払いが出来ない(日本の外貨準備高は1兆2000億ドルくらいで中国に続いて世界2位らしい) パキスタンではオイルの産出は無く、戦前の日本のようにオイルの1滴は血の1滴に等しい。輸入の大半をオイルが占め、生きて行くためにはオイルが必要な社会構造になってしまっているパキスタン、きょうロシアからのオイルが初めてカラチ港へ到着したとニュースはトップ扱い、そればかりだ。首相までがロシアとパキスタンにとって新たな関係の始まりになると浮ついて??いる。911同時多発テロ直後は文字通り涙を飲んでアメリカに追随し、アフガン攻撃への基地となったパキスタンだが、元から反米意識の高い人々がいる。だからといって親ロシアにもなり切れないし、大国インドのように八方美人的な外交も出来ないところにパキスタンの限界があるなぁ・・何と言ってもインドは人口14億、ITから農・工・鋼業にと幅広い人材・労働力を抱え(民族問題があるとはいえ)可能性は今後とも大だものな。
さて、外貨での支払い能力の無いパキスタンは友好国通貨で支払うと昨年末のニュースにあったのが、現実化したということか。友好国通貨・・ますます中国への依存が増えて行くことになるが、つい先日だったか・・中国との関係を見直す(援助の中味を今後は見直す)という話が出ていたから、中国とのベッタリ関係が少しは見直される??のかな。1970年代のようにパキスタンの北方地域を中国へ売り渡さねばならないことにならねば良いが。

きょうも40℃に届かず例年の6月半ばよりも数℃は低い。湿度はやや高いものの何と有り難い日々か。