パキスタン国民は中国が好き

ネパールの地震から1週間が経った。ネパールも平坦地の少ない国、その被害の大きさが想像できる。
10年前の2005年秋10月、パキスタンも大地震の見舞われ8万6千人が犠牲になった。少しでも傾斜のある場所に建てられた石や日干し煉瓦を積み上げた家は、震度が3くらいでも影響を受ける。ネパールでの被害の全貌がつかめるのにはまだまだ日数もかかろう。オバハンたちも被災地の悲惨さは知っている。
約半年間の現地支援活動では、泊まるところもなくオバハンたちも道路わきで暮らした。その折の顛末は、以下に書いた。  *パーキスタン大地震(バケツ一杯からの支援)合同出版社


さて、5兆5000億円の中国による支援。中国から首相が来た折には、パキスタン空軍の戦闘機8機が護衛に出撃。その後の世論調査では、「パキスタン人の98%が中国は友好国、中国が好きである」と答えたと。
そして、その記事の数日後には、中国からの建設従事者などを警護するために政府は1万人の軍隊を出すと報道されていた。 この1万人に関しては1、2か月前にも記事になっていたから驚きはしないが、警護の理由が「中国人は嫌われているから、危険だ」というものだった。
いやぁ~ 矛盾した記事が堂々と掲載されるところが面白い。
そもそも人前でのインタビューや質問に、本音を言う人があると考えている新聞記者の方がオカシイ。 5兆5000億円の支援は歓迎するが、中国人は大嫌いだというのが本音に近い。

さて、きょう2日は「夏も近づく八十八夜」と。
昔からこの日を境に日本では霜が降りる日が滅多になくなると言われている。パキスタンも昔ならばこの季節には40度を超えていたものだが、今年はとにかく雨が多く全体的に気温が低い。3日前は一気に気温が下がって土砂降り、数回にわたって雹まで降った。オバハンは未だにフリースのベストが離せない。