戦闘機で護衛

中国の国家主席と100人もの使節団が帰った。
「中国からの特別機がパキスタン領内へ入ったら、パキスタン空軍による戦闘機8機が護衛に入った」と報道されている。戦闘機は中パが共同開発したものだという。

15年以上もの昔になるか……パキスタンアメリカと超蜜月だった頃、アメリカから戦闘機F16だかを買うためにパキスタン政府は支払いをした。だが、アメリカはなんだかんだと引き伸ばした挙句、現物を送らず最終的には購入契約をチャラにした。アメリカは今もパキスタンにとっては大きな支援国家の一つに違いないが、この約束反故では「学んだ」ことだろう。

ただいまのパキスタンは隣に強大な反イスラームを標榜する政権を持ち、気が気ではない筈だ。印パは共に100発もの核を持ってしまった。「隣が持つなら自分たちも」とする気持ち、また抑止力のためとはいえ、不幸なことだ。そんなことに使う金があったらインフラに廻せと言いたい。
夏は電気がなく、冬はガスがない。水も豊富にあるわけではない。国民は5兆5000億円に期待をしているかもしれないが、その多くがどこへ行くかは……言うまい。
現在進行中のメトロ工事でも、支援金の多くが……これも言うまい。国民のための政府というものが、世界には幾つあるのか?

中国の国家主席たちがイスラマバードにいる1日半は、深夜から早朝、終日ヘリコプターが頭上を低空飛行して騒がしかった。 首都では停電もなかった。しかし中国からの団体がイスラマバードを離れたら、たちまち定期的に停電が始まった。