国の領土、領海を守ることは国家の当然の責務。

尖閣諸島島根県竹島をめぐって日本は、中韓台との攻防がなかなか厳しく、日本国民の一人として憂慮する。 しかし、この中国という国の厚かましさと言うか、必死さ、14億の民を喰わせて行くためのなりふり構わぬ行動には、日本も見習うべきところが一部あるようにオバハンには思える。
中国にはよほど優秀な、将来を見通し国家100年、200年の計画を立てる(立てた)人間がいるのであろう。14億だか15億だかの人間がいる中国だから、天才的な頭脳を持った人がいて当然で、生ぬるく平和ボケして来て、近視眼的な視野しか育てて来なかった日本とは本当に違う。

と思うのは、中国は尖閣諸島のみではなく、フィリピン沖等でも尖閣諸島と同じように領有を主張している海域等が幾つかある上に、なんと!なんと!!! 
約1ヶ月前の当地新聞には… パキスタンのグワダル港に関しても中国が領有を主張し始めたとあったのだ!! 

中国には『真珠の首飾り作戦』と言われているものがある。ミヤンマー、バングラディッシュスリランカパキスタンなどインド洋沿岸国の港湾建設を支援し、オイル等の資源供給元、中東やアフリカ諸国から中国に至るシーレーンの確保だ。(これらの国々をつなぐとインド洋を取り巻く真珠の首飾りに見えると)  
パキスタンのグワダル港はアラビア海に面しペルシア湾やイラン国境までも僅かな距離で(港湾建設の決まる直前、政府から特別許可を貰って現地を見に行ったことがある)が、中国は上手い場所に目をつけ確保したものだと感心する。
常に南の海に足場を作り、出たいと切望していた中国が(この心理はロシアにも通ずる)工事費の無償供与と借款で港湾建設を開始(パキスタンのことだから借款を返していないな…)。おそらく工事を請け負う条件に何か(借款を返せぬ時にはとか??)があったか、時の政府首脳が巨額の賄賂を貰って「ウンヌン」という密約があったのかもしれぬ?!?とオバハンは妄想を逞しくする。
パキスタン国民は遠く離れた僻地にあるグワダル港のことよりも、日々の生活に精一杯で、政府が強硬な対策でもとらない限り、気が付いたらグワダル港は中国のものとなっていそうだ。

野田首相は本日の国連総会で、「国の領土、領海を守ることは国家の当然の責務。この責務を国際法にのっとって果たしていく」と尖閣諸島竹島問題を念頭に、日本政府の正当性を主張したらしい。「大人の対応」でと言わなかったのは上出来だわ。