パキスタン地震(ガス噴出の島)

地震の様相が徐々に判明して来た。マグニチュード7.8だった割には人口が希薄な砂漠地帯だったので、予想通り被害は少ないが、被災した方々は心つぶれる思いをしておられるだろう…  TVの解説ではユーラシア大陸プレートとインド亜大陸プレートの動きを映像で表し、良く分かる説明をしていたのが印象的だった。
そして地震震源地からは約400㎞ばかりも離れた軍港グワダルの沖、200mだかに島が隆起し、ガスを噴出していると。

このグワダル港は中国が2年前だったかに運営権を取得。当時、海外のメディアは揃って「中国が自国の海軍基地にする計画だ」と伝え騒いだものだ。 事実、中国、長年の野望は南の海に出られる自国の基地を持つことだった。ただし、今回の地震でも判るように地面には強度が無く、岸から突き出た狭い土地という難点があるらしい。 
しかし中国はグワダル港建設に建設費約2億5千万ドル(約250億円)の75%を支援し、2007年に開港した。  グワダル港はアラビア海に面し、中東からの原油輸送の要衝ホルムズ海峡の近くに位置する。 中国は港からパイプラインを引いて、中東からの原油を中国西部に輸送することを計画しているとされる。実現すれば、海賊など不安定要因のあるマラッカ海峡を通らずに原油を輸入できる。
かつ、燃料戦略に貪欲な中国としては、グワダル港の直近でガスの出る島が成長しているとあれば、黙って見ているわけはなく、中国のエネルギー戦略に組み入れるに違いないと、オバハンは勝手に決めつけた。

このグワダル港の沖合に突然現れた小島、報道によれば日に日に成長している模様だ。地震直後は高さ3m幅7~8mが、翌日には約倍。翌々日には3倍で、昨日は長さ200メートル、幅100メートル、高さ20メートルほどになっており、名前も「地震島」と命名されたと。