懸賞金10万ドル

先週金曜日の反米デモ以降、土日の首都は何事もなく静かだった。敬虔なイスラーム教徒の多い旧北西辺境州などは、まだ暫くは荒れそうな気配だけれど。
昨日、「預言者ムハンマッドを冒涜した映画を作った人を殺害したら、10万ドルの懸賞金を…」と発言し、物議を醸した現職閣僚はこの旧北西辺境州の出身。「普段は温厚な人で、あんな発言をするとは考えられない」とか。 しかし現職閣僚の公式発言ではなくとも、その波紋と今後の結果を想い致した所属政党や現政府は「恥ずかしい」発言だと、やっきになって撤回を求めている。まぁ常識で考えてみたら、そうだわな。 しかし現職閣僚サマ、いまだ発言を撤回なさっていない。誇り高いパシュトーン族の現職閣僚サマだもの… 簡単には撤回し難いわ。

ちょっと驚いたのは… この閣僚サマの発言に対して日本の国家某機関が反応したこと。ほ~~~ 日本もこうしたことに神経を尖らせるのか?と。 かって預言者を冒涜した本を翻訳したことが理由なのか??日本国内でありながら殺害された教授があるからかな…  もっとも、この教授の殺害については色々取沙汰(痴情や金銭での怨恨ではないと思う)をされたものの、真相はまったく判っていない。もしかしたら日本政府は『真相』を究明したくなかったのかもしれない。

デモ後日談、金持ちの欧米人や各国政府要人の多くが泊まる首都一番の豪華ホテル6つ星は、デモ隊に2日間連続で襲われ、火炎瓶を投げ込む暴徒に対して付近では物凄い数の催涙弾が飛び交った。ヘリコプターの上からも暴徒や群衆に向かって催涙弾が撃たれていたから、風向きによっては放射能のように家の中まで入りこんだ。 オバハンの家は風向きからうまく外れていたらしく、なんともなかったが、同じ地区の家では目が痛く涙も止まらなかったと。 当然、ホテル6つ星の中では客もスタッフも涙と鼻汁、食品にも臭いがつき食事もままならなかったらしい。
今週、金曜日も礼拝後は反米デモが予定されているから要注意だ。