反対運動の結果は

きのう14日、野田政権は2030年代に原発稼働ゼロが可能となるよう、革新的エネルギー・環境戦略をまとめたと。だが、その発表の陰で、政府としてはすでに設置・工事許可を与えた原発について変更せず、稼働を前提に工事継続を認めるという矛盾。
日本に原発が出来て40数年、オバハンも敦賀(美浜)に原発が出来、稼働した40数年前には現地へ視察?に行ったものだ。原発の危険性は50年前にも論議され、オバハンの父親などは「反対」の論陣を張っていた。

確かに今の日本は原発に依存し過ぎているわ。しかし原発をゼロに願っても代替えエネルギーがないと、途上国と同じように停電が常態となるかもしれない。原発反対の結果、日に数時間の計画停電であっても多くの工場は稼働時間を減らさねばならないだろうし、付随して失業者や派遣のワーカーが増え、生活の質はさらに下がるだろう。一時期に比べれば日本の生活も豊かさの度合いが減っているとはいえ、今の日本人が昭和30年代並みの生活に戻れるのか?  
戻れる戻れないということではなく、そういう時代がやって来れば戻るしかないのが現実で、原発反対には、そうした事柄も付随してくるという覚悟が必要だろう。


世界のイスラーム諸国ではアメリカが作った「預言者ムハンマドを冒涜(ぼうとく)する映像」とやらのせいで、リビアではアメリカ大使館が襲撃され対し4人が亡くなったり等、抗議のデモが広がっている。 
先般もチラリと書いたが、世界の情報が簡単に手に入るようになり、その気になれば何でも知ることが出来る結果の現象だ。イスラマバードでも昨日の金曜日は礼拝が終わった後から激しい反米デモになっていた。モスク近辺の道路は早々と封鎖になっていたから、ライブで放映が出来たのは民放一社だけだった。しかしTVで放映されたからには、今後、抗議行動は徐々に高まりを見せるだろう。ちょいとした煽動で「走る」無定見な輩は多い。