政府公認の反米デモ

イスラーム教の預言者を冒涜する映画。それを作ったアメリカに対する抗議行動。パキスタンでは世界のイスラーム諸国より抗議行動が2週間近くも遅れた分を取り返そうとするかのように、政府公認の反米デモになった昨日は、酷い1日だった。もっとも全国的な抗議行動にしては、オバハンの予測より死傷者は少なく全国で約300人ほどか。 息子たちのように、車の窓ガラスを叩き割られて破片をかぶったくらいの軽傷者は病院へ行かないから、それらを含めたらドエライ数になるのかも。

(日本での)報道はパキスタン全土で数万人のデモ隊と言うが… どこを見て数えたら数万人に見えるのか?? イスラマバード・ラワルピンディ市だけでも軽く2万人を超えていただろうと思うのに。(オバハンは5万人、10万人、20万人、80万人単位等の集まりを見たことがある。他、敷地面積に占める人間からなどを類推すれば、さらには人口などから推測しても、きのうのデモが全国で数万人ということはあり得ない) 毎週金曜日にある東京での原発反対集会でも同じだろうが、報道というのはいい加減なものだ……

きょうは土曜日で学校は休みだった。しかし、家から外へは出ないようにと連絡等が入っていた。オバハンも午後の礼拝が終わるまでは用心をしたが、モスクから流れて来るイスラーム導師の説教には昨日のように声高い調子はない。通いのスタッフや運転手たちに町の様子を聞いても、みんなが平常だというので極々、近場へ買い物に出かけた。しかし、首都で一番古いバザール・アッパラへの道路はパトカーで遮断されかかっているし、こりゃぁ急いで帰らねば…
野菜は普段の倍値。八百屋の親父は卸売市場に品物がないと言う。気分的に落ち着かないので、大して買い物をすることなく早々に帰って来てしまったが、この4日間は交通網も正常でなかったから店に野菜が無くて当然だ。

さてさて明日は???