集会の禁止、携帯電話サービスの停止

昨日は夏至。この夏至の前後がパキスタンでは一年中で最も暑い。 だが、なんとしたことか!!アッラー(神)の恩寵によって有り難いことに、昨日は夕方に今夏、初の1時間スコール。それも大きな雹を伴う賑やかさで。 6月に「雹」が降るなど・・・この30数年では初めてだ。おかげで夜は涼しく快眠。
この涼しく清明な空は、ロンドンから「大衆運動」のために到着するであろう、カドリ師と支持者へのプレゼントかもしれない。TVでは支持者の様子を映している、どうぞ死傷者が出ませんように・・・

さて政府は昨日曜から火曜日までイスラマバードとラワルピンディの、すべての市民集会に禁止命令。カドリ師の到着歓迎のために空港や近隣地区に入ることなどを禁止し、空港への道路はすべてが大型の貨物コンテナやトラックで遮断された。カドリ師の乗る飛行機はイスラマバードへの着陸許可が出ず、ラホールへ向かったとTVの報道だが、ラホールでも着陸許可が下りないようだ。(飛行機は最終的にラホール着。イスラマバード空港への道は、なんとか確保できそうだ。何しろ、本日は日本から到着するお客様があるのだ)

政府は今朝からイスラマバードとラワルピンディの隣接都市間、ラホールでも携帯電話のサービスを停止させた。

カドリ師はイスラマバードで座り込みを行なう意図はない、また民主主義に対する脅威を醸成することでもないとしている。1年半前の超腐敗政権PPPパキスタン人民党に対する大規模抗議行動を見ていて、オバハンはカドリ師の隠れファンになっている。 カドリ師直属(というのかな)の学生たちの整然とした、一糸乱れぬ行動。集会後の清掃などにも(パキスタンとしてはあり得ぬ清掃行為に)好感を持っている。 一般の大衆がどこまでカドリ師の意図を理解し、政府への抗議行動に参加をするのかは疑問の面もあるが、混乱を一切望んでいないカドリ師のためにも、死傷者が出ないことを切に祈る。

世界の多くではワールドカップに目が集まっている。しかし、その陰では電気なし、ガスなし、水なしの生活に喘いでいる多くの人が居る。 生活苦だけではなく世界中で内戦などによって命の危機に見舞われている人たちもたくさんいる。
パキスタンでは武装勢力への政府軍により大がかりな空爆から逃れ出た難民が25万人に達したという。