武装勢力、掃討の陰で

はやばやとキャセイ航空がカラチ空港からの撤退を決めた。外国からの企業、航空会社、駐在する欧米人の家族も暫くはパキスタンから離れるのだろう。

華々しい武装勢力掃討の陰??になってさほど大きくは報道されなかったが、17日だったかラホールでは現政権に対する大な抗議集会があった。(今朝の新聞ではTV報道もあって無視できなくなったのであろうか?一面トップから2番目の扱い)
一般国民は電気なし、ガスなし、水なし等々の生活苦を解消して欲しいと念じての抗議集会だったが、政府は集会側の要求には回答せず。 その上、抗議集会の指導者カドリ師の事務所に至る9本もの道路を封鎖。 結局(きっとささいなきっかけで)警官側と集会側が衝突が始まったのだろう。何時の衝突も最初はささいなことなのだから・・・

そして11人もが死亡、報道によれば90人近い負傷者が出ている。TVなどでは200~400人の負傷者だと報じているところもある。衝突があったのは一般住宅地区(モデルタウン。それにもかかわらず治安部隊側は催涙ガスや発砲で労働者や一般市民と応酬。地元住民から大きな非難を受けている。

カドリ師は1年半前の冬にも超腐敗政権PPPパキスタン人民党に対しての抗議集会のリーダーを務めている。あの大抗議集会も当初は300万人をも動員する(される)予定の大抗議集会だったが、最終的にはカドリ師の率いる5万人くらいだったか、他、野党連合は腰砕けになって抗議集会は成功とは言えなかった。しかし今回の集会にはパキスタン正義党のイムランカーンや、TMQが一緒だ。
この衝突も政権を揺るがすことに繋がるのかも。


一雨が来て、気温は少し下がったが蒸し暑い。