国境封鎖

昨日の暑かったこと。最低気温が28℃。夜になっても室内には昼間の熱気も残り、普段はほとんど汗をかかないオバハンなので、流れっ放しの汗には不快でまいった。そして我慢が出来ず、夜にはついに今夏初のエアコンの稼働。まったく根性ナシだ。 エアコンを入れれば室温は29~30℃で安定。「やっぱり超快適や・・・」と感動しながら眠りについた。

そして未明3時前、遠雷に起こされた。遠雷は爆発音とは異なるが、神経が尖っているせいか静かな住宅地区では遠雷にも目が覚める。3時半過ぎ樹木が大きく枝を左右に揺らした直後、ここ数日、待ちに待っていた雨。外気温が急激に下がって行くので、家に篭っている熱気を出そうと窓やドアを開けて廻った。ドアを開ければ家中へ蚊が入って来る。しかし熱気よりは蚊の方がましだわと思いながら。
2階は朝方でも気温が45℃以上もあって、階段の手すりには掌で掴めない熱さが残っている。熱地獄だな・・2階は。 何年か前、新たな赴任者に「家を借りるのなら必ず2階建て。夏は1階で過ごし、冬は2階で過ごす。もしくは1階を借りること」とアドバイスをしたが、「鹿児島で暮らしていたので暑さには慣れています」と。 パキスタンでは1階に大家が暮らし、2階を他人に貸すという建て方の家が多い。


さて、武装勢力。軍は武装勢力が多く暮らす北ワジリスタンと隣接地域を封鎖。アフガンにも国境を封鎖するよう要求したと。 
国境??? 陸続きの国境など、山岳民族の彼らからしたら何処でも突破出来るわ。 8年くらい前だったか、アフガンの山岳地帯で45度以上もある大石・小石の混ざったガラ場の斜面を、苦も無く全速で走り下りる彼らを見てから、運動神経の違いをまざまざと認識した。 オバハンなどは45度の斜面上に立つだけで足が竦んだというのに。(オバハンは大昔、山登りにうつつを抜かし、パキスタンの山に憧れて移住したから、まったくの素人よりは斜面に強い筈なのに)

国境を封鎖しても、武装勢力の爆弾製造工場6ヶ所を潰しても・・・政府に不満を持つ彼らは(全員ではないだろうが)「目的遂行」を諦めないだろう。 
軍は「作戦は計画通りに進行している」と発表し、平和になるまで作戦遂行をするとしているが、主要都市など国内で暮らす一般人も武装勢力の報復に巻き込まれる機会が増えることをわすれないで欲しい。
なんだかフト戦前の日本を思い出してしまった・・・陸軍は一般国民の犠牲などなんとも感じず、自分たちの計画に拘ったというあたりに。