イランからパキスタンへのミサイル攻撃

イランによるパキスタン領内の武装勢力基地へのミサイル攻撃で、子どもが2人死亡、3人が負傷とニュースにはある。パ政府はイランに対し「正当な理由の無い領空侵犯」の攻撃に対し(国内向けかもしれないが)強く非難し、報復の可能性も示唆して怒りを表明。パキスタンは駐イラン大使を召還したが、イラン大使の帰国は認めないと発表。
イランとパキスタンアラビア海からアフガン国境までの約900kmを国境として共有している。この国境沿い900kmには文字通り砂漠が延々と広がるだけの地域で、住む人も少ない。イランへは陸路を走って行ったことが2度あるが、パキスタン側は強盗の危険が普通にある地域だ。オバハンとは別の時期に行った息子も銃撃に遭っているし、暮らしが厳しい分、人々も殺伐としている。
イラン側によるとパキスタンスンニー派武装勢力とは国境地帯で対立をし続けており、12月にはパキスタン側の武装勢力によってイランの国境近くにある警察署が襲われ、イランの警官11人が死亡したと。それまでにも年に2~3回は双方共に(武装勢力によって)攻撃が続いている。
東に大国インドの脅威を控え、パキスタンとしてはイランとの「紛争を拡大」をしたく無い筈だ。日本のように周囲を海で囲まれていれば、こうしたチマチマした国境問題は避けて通れる??が、世界中で国境と言う存在は難しいものだと感じることが多い。中東では多くの国々が国境を接し、今はパレスチナイスラエル問題を中心にして緊張がますます高まっている。中東の中でイランは大国だが、常に周辺国に対し過剰反応し過ぎるような気がしてならない。