アメリカの内政干渉、反対~~~

英字新聞ヘラルド・トリビューン(パキスタン版、エクスプレス・トリビューン)では、「パキスタン軍が、在アフガン米大使館攻撃に関与したとされているタリバーンの一派、ハッカニ・グループの掃討作戦を実施しないことを決めた」と報じている。

ここ2日ばかりのアメリカは、超ヒステリックにパキスタン政府と半武装勢力との関係を責め続けている。今にもアメリカがパキスタンを攻撃せんばかりの激しさだ。一部には本当に米パ紛争になるのではないかと真剣に恐れる人も出て来ている。 パキスタン軍のトップであるキアニ陸軍参謀総長は、在パ駐米大使のコメントにも冷静に対応し、緊急の軍会議を開催したと伝えられている。キアニ陸軍参謀総長の双肩にパキスタンの未来がかかっていると言われるゆえんだ。

アフ・パキ国境に暮らす人々の多くは殆ど総てがアフガン人であり、パキスタン人でもあるもの。証拠もなしに掃討作戦などが出来るものか! まず、そんなことをしようものなら国民の理解が得られないわ…
ハッカニ・グループも、「我々はパキスタンからコントロールされているものではない」とわざわざ声明を発表、紙面第1面に写真入り3段抜きだったかで(ロイターの)インタヴューにも答えている。それほどアメリカの「攻撃(口撃)」は紛争に持ち込みたいのだろうと思わせるくらいに大きいと、パキスタン政府も武装勢力も捉え、紛争回避に真剣ということだ。

ハッカニ・グループを掃討せよ!!って強硬に言いつのるのは内政干渉も甚だしいと思うがなぁ~ 水面下の駆け引きは分からないが… 米国の意向に逆らえば米パ両国間はさらに悪化するのだろう。 それにしても… アメリカに振り回され国外退避なんて羽目になるのだけはゴメンだわ。