アメリカのくしゃみ

ヒステリックにパキスタンを攻撃するアメリカのせいで、「戦争の回避は難しいのかも?!」とマーケットや多くの人が思ったものか、3日前は対ドル、Rsレートが急下落。恐ろしい下げ幅だったが、昨日は中国の首相がパキスタンとの仲の良さを見せつける?ようにを訪問してくれたおかげで、マーケットはアメリカ恐慌から立ち直ったかのように、ほぼ元へ戻った。
今朝の新聞一面トップでは、アメリカは「我々はパキスタンとの関係を断つことはない」だの、「我々はパキスタンのベスト・フレンドである」だの一気にトーンダウン、中国の力を見せつけられた思いだわ… この辺の手のひらを返したかのようなアメリカの外交ぶりは見事としか言いようがない。大国の傲慢と余裕というところか。

アメリカの中にも色々な考えを持つ人がいるように、当然、パキスタンの中にもハッカニ・グループに近い人もあるだろうし、パキスタン政府の中にもタリバーンの支援者は多くいるだろう。こうした人たちの言動を上手く使うことによって外交は成り立っているとしても、大国のクシャミに怯えなければならない弱小国の立場は悲しい。