武装勢力は2重国籍

本来ならば乾季の9月、ギルギットの母子センターへも行かなくっては…と思っている。しかし北方地域へのフライトは、今月まだ2度ばかりしか飛んでいないと聞くから、今年の天候がいかに異常で悪いか判るというものだ。 昨夏、被災者2000万人を出したパキスタン史上空前の大災害ほどではないが、今年もパキスタン南部では1か月前から洪水に見舞われ、未だモンスーンも明けずに雲や雨の多い日々だ。確かに気温は徐々に下がっている、そして野菜が豊富な季節の到来というのに、洪水のせいでマーケットには野菜が僅少、そして高い。
砂糖も主食のアタ(小麦の荒挽粉)も、はてはミルクやクリームまでもがマーケットには僅少となり、カラチなどの大消費地では粉ミルクを使っているので社会問題(一部、暴動)にもなっていると。
その原因の一つが、生産力のないアフガンでならばパキスタンより高価で売れるからだという。当地で60ルピーのクリームがアフガンでは100ルピーとなれば、生産業者は高い方へ流すわなぁ…


昨日の我が家(店)はアフガンへ行き来する人で、珍しく賑わった。
早朝にはジャララバードの灌漑用水プロジェクトに行かれるペシャワール会のN先生たち。午後にはアフガン北部をウロウロした後、首都で米大使館等の襲撃を身近に体験してカブールから帰ってみえたDr.H  そして夜には昨夏アフガンで誘拐されていたT氏と、イスラーム神学者(日本人)プロフェッサーN氏という豪華メンバーで、アフガン話に花が咲いた。

13日、カブールの中心部で武装集団が建設中のビルに立てこもり、高層階から近くの米大使館やNATO、ISAFの司令部を狙ってロケット弾やライフルで攻撃した事件。何処から何処までが本当の話なのか?どうかと政府の発表を疑問視し、「どんな武装勢力やら??」と思うオバハンだ。 攻撃をしかけた武装勢力は数人、その中には2人のパキスタン人も混ざってたと。 パキスタン人ねぇ… 国境沿いに暮らす人々は大概がアフ・パキの国籍を持っているわ… アフガン政府発表は何が言いたいのかね??