早々と辞任した鉢呂(元)経済産業相のことは良く知らない。が… 鉢呂経産相のことよりもマスコミの取り上げ方に疑問を感じている。何時の頃からか…マスコミは「上げ足を取ること」に熱心で、日本が(あるいは世界が)、人間がより良く生きて行けるための後押し(のようなことに対する)報道が減ったンと違うかしら。
首相や政財界人の不適切発言は問題には違いない。しかしその揚げ足取りでいったい何人が辞任し、そのたびに政権の混迷に繋がったのか…政治を危うくしているのは誰だぁ~!! ほんと、マスコミなんてロクなもんじゃない。 マスゴミと言われるゆえんだわ… 本質を報道せず、ただ搔きまわすだけだもんな… 物事をキチンと進めて行くためのオピニオンリーダーではないわ。 某大新聞の「なんとか宣言」を虚しく読んだことを思い出したわ。
きのうだか、きょうだか国会で代表質問の最初に立った野党の谷垣は、首相の任命責任を追及したらしいが、もういい加減にこういう攻防で時間を無駄にするのは止めてほしい。
さて、911同時多発テロから10年。昨日、タリバーンが声明を発表。「911同時多発テロ事件とアフガン人は無関係で、我々は公正な調査を求めて来たが、アメリカと同盟国は返答の代わりに巡航ミサイルや劣化ウラン弾を含んだ武器を送りつけて来た」と。
本当にタリバーンの言うとおりだ。911同時多発テロで亡くなったのは約3000人。しかし、アメリカによる攻撃でイラクやアフガンでは1993年からの10年間で75万人もの人が亡くなっている。2003年から今年までの8年間で犠牲者は幾らにふくらんでいるのか… http://www.unknownnews.net/casualties.html
アメリカは「テロの根絶」をと言いながら、実際にはテロを増長する政策しか取ってこなかった。オサマ・ビン・ラディンを殺害しようが、しまいが、テロ戦争の終結には決して至らない。911同時多発テロ直後、オサマ・ビン・ラディンがTVで(あの時はまだ健在だった)「アメリカは地獄の蓋を開けた」と演説しているのを聞いて、鳥肌がたったものだ。
対テロ戦争の場を何もないアフガンに選んではみたが、そこでの戦争は単なる文化や宗教の違いだけではなかったことを思い知ったろう。アフガン人(主にパシュトーン人)のメンタリティを知れば、アメリカやソ連の手に負えるような民族ではないと知るべきだった。
そしてソ連がアフガンに負けた(勝ちはしなかった)ように、この先、アフガンに何年関わっても、アメリカもアフガンから勝ちは得られまい。