アフガンの平和は遠い

昨、金曜日はカブールの政治集会にロケット弾による攻撃があり、30人が死亡30人が負傷と伝えられている。「平和なアフガン」は本当に遠い。そもそもアフガン人は自己主張が過ぎるのだ。いやいや「自己主張が過ぎる」と評せば誤解がある・・・指導的立場にある人間たちの自己主張が強いと言い換えるべきか。そして、その指導的立場にある人間たちの命令を忠実に実行する、自分で考えることをしない人間の多いことが、混乱を助長して行くのかもしれない。     
このあたりの機微は部族社会特有のものだ。アフガンに国境を接するパキスタンの地域も、この部族社会の文化圏だ。北方地域のギルギットも部族社会の影響を濃く受けており(オバハンはこの部族社会の価値観に翻弄された)。こうした上意下達の社会は、よほど優れた指導者に恵まれない限り混乱は避けられない。   
日本人の多くは自分では行動できない者が多い。日本のトップがアレではねぇ~~と情けないが、日本は幸いなことに「羊社会」であり、「武器弾薬」が自由に手に入らない社会であるのが幸いしている。
アフガンやパキスタンでもコロナ肺炎の患者はイッパイ出ている筈だが、パキスタンの公式発表では、まだ数人だ。イランへの巡礼からパキスタンやアフガンへ帰って来た人たちは国境で足止めされており、政府は14日間の隔離が完了するまでの食料や医薬品などを含む全てを提供するとある。が、待機宿泊所の映像は心胆寒からしめるモノだ。あれではコロナ肺炎の蔓延は免れないと想わせる。   

雨、4日目。氷雨とまでは行かないが気温は低い。