政治家は目立ってナンボ!

本日の英字新聞、一面真ん中、1段組みの小さな扱い記事であるところを見れば… 載せる方も悩んだ様子が窺える。 だが、イスラーム預言者ムハンマッドを冒涜する映画を作ったとして、パキスタン政府の現職閣僚が(個人的にしろ)映画の製作者を殺害した場合には10万ドルの懸賞金を与える。かつ反政府武力集団やアルカイダにも『崇高な行為』に参加するようにと呼びかけたというから何をかいわんや!!と、良識家で普通の人であるオバハンなどは思うのだが、イスラーム教徒の大半はそうでもないらしい。

20年余り昔、『悪魔の詩』の著者サルマン・ラシュディに対して、預言者を冒涜したとしてファトワー(イスラーム教の最高指導者や法学者などが出す布告)がイランのホメイニ師によって出されたことがある。その折には日本でも悪魔の詩を翻訳した教授が殺されている。が…犯人はつかまらないままだし、真相解明も全くなされていない。また世界でも悪魔の詩に関連し、何人かが殺されている。
その折の宗教的立場から出されたファトワーと、来年の総選挙狙いで自分が目立つために出したような「懸賞金」との間には大きな差異がある。 過日の反米デモの中でTVカメラの前でだけ目立とうとしていた内務大臣も含め、政治家というのは世界共通であざとい。

現職閣僚の「懸賞金を出す」発言に、驚いたのはオバハンだけではあるまい。この発言と波紋に対し、パキスタン政府はどう対処をするのかな?? 写真でその現職大臣を見るに、朝から晩まで暇さえあればお祈りをしているイスラーム教どっぷりの人のようには見えないし(日に5回、額を地面に付けてシッカリお祈りをしている中年過ぎの人には、2~3年で額に直径3㎝くらいの薄く黒い痣と言うかシミと言うか…が出来る)  しかし、この現職閣僚には額のお祈り印がない~~~ ということは?と、オバハンは想像を逞しく膨らませる。