熱波

インドの熱波も酷いらしいが、パキスタンも南部のカラチで酷いことになっている。
ニュースになってはいないが、ハイデラバードやシビなど内陸部は普段からカラチより気温が3~5℃も高い。それから想うと、呼吸も出来ぬほどの「熱さ」であろう。

とにかく19日から断食月が始まり、16~7時間もの絶飲食だもの……脱水状態になって当然だ。 我が家は夏休み中、オバハンだけなので仕事もない。早い話が住み込みのスタッフたち10人の殆どが昼近い時間まで寝ている。オバハンも歳をとったせいでまるくなり、それを黙認。夕方の断食が明ける時間には、まずは経口飲料を…とやかましく言う。 冷たいだけの生水を大量に飲むのでは、吸収率も悪かろう。
熱中症で亡くなる原因は脱水症状だけでない。田舎では1日12~18時間という停電も死者を増やす因になっている。26日金曜礼拝後は、野党がこぞって政府に対する抗議のデモを全土でするらしいが、どうぞ雨になりますように。
首都はようやく今朝、雨に見舞われた。4日前も2日前も雨は我が家の10㎞くらい東までしか来なかった。 昨夜などは遠雷だけで、雨がどれほど待たれたことか。この雨と曇天が抗議デモの26日まで続けば、デモの最中に倒れる人もないだろうと思うのだが。
  
オバハンにとってのパキスタン暮らしは、「便利さの追求よりも不便さを楽しむ」というのもあるが、酷暑の停電は辛い。だから停電でも涼しく暮らすための努力を惜しんでいない。日本の常識とは異なる生活だ。