断食月が始まった

例年より気温の低いパキスタンから、乾燥と晴れが続いて30℃ある日本へ到着、珍しく体調は万全。
ごく普通のご飯が超美味しいと、幸せを噛み締めていたオバハンだ。だが好事魔多し…… 来ましたねぇ~眩暈が。
いつもは日本へ行くのが憂鬱で、日本への出発3週間くらい前から出る眩暈なのに…… 結局、日本に居る間は眩暈に悩まされ、一時はこの世の終わりかと思えるほどの酷さで、辛かった。
自由気ままに暮らしているパキスタンでは、体調が不良になることは少ない。判で押したように日本へ行く1か月くらい前になると、不思議と体調が崩れるのは…… これは単なる我が儘病なのかな……

そして2週間ばかりの日本滞在を終え、帰パしたら、今度は40℃を超す酷暑。PCからは70℃の熱風が吹き出し、火傷しそうだ。 
1か月ぶりに出た街では熱風が渦巻き、夏の象徴、百日紅の花とゴールデンシャワーの黄色い花色が街角に溢れている。やっぱりパキスタンは素晴らしいなぁ。

断食、初日の金曜日、近所のモスクでは礼拝に行った人たちのうち何人もが倒れたと聞く。  新聞やTVでも熱波のニュースばかりだ。カラチでの熱波では140人あまりが死亡していると伝えているが、きょうは昨日より確実に暑い。断食中は食事の準備時間に「ご配慮」があるようで、その時間帯には停電がない。オバハンは直径が25㎝という小型の充電式扇風機で熱さを凌いでいるが、体力のない者にとっての停電はなかなか厳しい。

インドでも熱波で多くの人が死亡していると伝えられている。死者の多くはイスラーム教徒に違いない。
この酷暑の中で日の出前の3時半から夕方7時半まで16時間余の断食は辛い。33年前のオバハンなら耐えられた、この夏至の時期の断食、今では「試そう」という気にもならない。