国際司法の場

先週末のデモで荒れた市内に用心をし、早めの買い物、遠回りの出迎え等々と気を使ったが、今週は有り難いことに静かな週末だった。 金曜日の早い段階で、『預言者を冒涜した映画を作った人を拘束した』というアメリカのニュースは早々と当地でも流れ、デモを予定していた人たちも肩透かしを喰った感じなのかもしれない……


尖閣諸島問題を改めて知識として色々なWikipedia(フリー百科事典)等々々で読んでみたら… なかなか微妙なモノだと思った。領土問題は本当に難しい。
尖閣諸島は、日本が実効支配しているが、中国と台湾でも自国領であると主張をしており、領有権が国際的に確定していない国際紛争地である』と…。 日本が「実効支配」しているというのは、どの解説でも一致している。しかし…「尖閣諸島の領有権は、国際的に確定していない」とあるのを読むと、少しショックだ。

パキスタンでもインドからの独立により、カシミール地方の住人がインド側へ帰属するか、パキスタン側に帰属するかとの問題をめぐっての領有問題がある。(住民の多くはイスラーム教徒で、パキスタンへの帰属を願い、カシミールの元藩王ヒンズー教徒だったのでインドへの帰属を願ったことが領有問題に発展)  国際司法の場では国民投票ということだったが、インドは国民投票に持ち込ませない
世界には領有権をめぐって多くの国際紛争がある。 カシミールの領有をめぐって印パ共に国際司法の場に出ても、せいぜい国連監視団が国境付近をうろつくくらいで、解決には遠いのが判る。(国連監視団が巡回出来ない北の山岳地帯では、大国インドは約100km近くもパキスタン領へ入り込んでいる)

となると尖閣諸島問題も、国際的には公の場へ出ても解決には時間がかかるし、力の強い国が実効支配を増やして行っても国際司法の場には何も出来ないと、言える一面があるのかも。