イランで誘拐された日本人

イラン政府報道官の発表では「誘拐犯たちはパキスタンへ逃げ込んだ」と言い切るが、本日もパキスタン政府内務省、外務省ともに日本人の存在を現地では確認していない。
当然、日本の外務省では何~~んも確認していないことだろう…

それにしても難儀な地域へ誘拐犯たちは逃げ込んだものだ… 現地はイランとパキスタンの国境線であるだけではなく、アフガン国境にも近く、いわば3ヶ国の接した場所だもの。パキスタンからもアフガンからも地の果てを思わせる辺境になるから、おいそれと簡単には現地までも走れない…

きょうも、どうしたら安全に現地へ入れるか、どう取材するのが安全かとアドヴァイスを求められて……
パキスタン政府が、日本人の存在を確認してから考えましょう。またイランへ戻るかもしれないし、アフガンへ逃げ込むかもしれないから…」ってオバハンにしては珍しく消極的な返事をしてしまった。
いくら考えても現地は遠く、パキスタン側から救出や取材に関与することとは思えない。

とは思うものの、気にかかってならないのも事実だ。
現地の朝晩は10℃を切っているだろう…乾燥した砂漠では寒暖の差が25℃以上と激しく、慣れない者は体調を壊しやすい。誘拐犯たちには目的があっての拉致なので、人質を粗末には扱わないと思えるのが僅かな救いか。