1週間で3リットルの油を使用

パキスタン料理には油をたくさん使う。レストランなどでは、各種カレー皿の上に1㎝近い油が浮いているのが普通に近い。油が少なければお客に対し「失礼」だとも思っているし、油が多くなければご馳走ではないとの認識らしい。日本からの観光客などが下痢・胃痛・胃もたれする原因の一つは、水に中るのではなく油に中るからだ。    
現在の我が家はコロナのせいで、住み込みのスタッフ6人しかいない。にもかかわらず1週間に3リットルの油と、日に日に使用量が増している。おそらく田舎の実家へ帰れば、1人あたり1日70㏄などという贅沢な量の油は使用していないと想うのだが、自分の腹が痛まないからと新しいコックは平気だ。当然、古くからのスタッフは油てんこもりのパキスタン料理に大喜びで、たちまち新コックに心酔してしまった。新コックには自分の「立ち位置」を有利にしたいという思惑が見え見えで、中間管理職のスタッフだけではなく、オバハンの言うことにも馬耳東風、鼻先で笑っているフシが見え隠れする。        
ギルギットで立派な母子保健センターを造って(頂いて)活動20年以上、乳幼児の死亡率を下げるために(パキスタンの死亡原因の約4割を占めているのが、高い幼児死亡率)。5歳児未満の体重不足が30%以上という現状。かつ、女性だけでは病院へも行けないという宗教的閉鎖の中で、気楽に健康相談などが出来るように。さらには高血圧、心臓病、糖尿病などの生活習慣病が急激に増えている近年、その指導に力を入れて来たオバハンとしては、新コックにも減塩を初め、イチイチ指導をして差し上げたい! 
息子は「好きにさせたらエエがね、病気になろうと早死にしようと」というが、まだ25歳にもならない警備員の1人は血圧157/125で頭が痛くて勤務が辛いと言うではないの。
スタッフたちが病気になれば誰の責任なのよ・・と、気になって眠れず、昨夜は夢にまで出た!