業突く張りなトランプ

預言者ムハンマドアッラー(神)からの啓示が与えられた聖なる月、ラマダーンイスラム暦では9月を意味する)も、後2日となった。 病人と妊婦、幼い子供と老いた者は断食をしなくても良いのだが、断食をしているスタッフがいる中でこそこそ食べるのもいじましく、後ろめたい。
イスラーム教徒は日の出前から日没にかけて一切の飲食を断ち、空腹や自己犠牲を経験し、飢えた人への共感を育むことを重視している。また共に苦しい体験を分かち合うことでイスラーム教徒同士の連帯感は強まり、弱者への施しなどが行われる。
しかし6月には夏至があり、1年で一番、陽の長い季節でもある。当然、断食時間は凡そ17時間余と長く、未明に食事を終えた後は体力の温存に終日寝ているだけのスタッフにも、オバハンは何も言わない。というか、言わねばならないほどの仕事も最近はないということもある。 オバハン自身も日本から帰って来て1週間、手抜きの女王様状態となり、冷凍庫に眠っている食べられる物を漁って生きている。

今夏、ヨーロッパ広域で記録的熱波。路面が溶ける!などと報道されているが、過日のパキスタン南西部では5月28日に最高気温53度5分を観測したと報道され、熱中症予防のために「水を8リットル飲め」 という注意もあった。 
トランプは、温暖化対策の撤廃を進め「パリ協定」からも離脱をしたが、要は温暖化対策への拠金をしたくないだけに違いない。業突く張りな奴め。そんなトランプにイスラーム教徒の高邁な断食の精神は解るまい。