中学生の時に世界史で習った「エルサレム」はイエスキリストが処刑された場所(実際に処刑されたのはゴルゴダの丘ということになっている)そしてキリスト教の聖地だと印象深く記憶、そのエルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラーム教の聖地となっている。イスラエルはエルサレムを自分たちの国の首都だと主張しているが、国際的には認められていないのに、数年前にトランプ大統領が「エルサレムはイスラエルの首都だと明言」し、即、反対表明をしたEU諸国も多かった。トランプ大統領の義理の息子はユダヤ系アメリカ人、トランプの娘もユダヤ教に改宗、肩入れするにも「度を超している」と、当時、オバハンも同じ思いを抱いて憤慨した。
エルサレムの面積は東京23区とほぼ同じくらいらしいが、旧市外は約1km四方とか。にもかかわらずそこにキリストが葬られたとされる墓があり、イスラーム教の預言者ムハンマッドが天啓を受け、かつ昇天したとされる場所もある。キリスト教、ユダヤ教、イスラーム教は同じ神を信仰しており、根っこは同じなのに・・旧約聖書に「エルサレムの土地は神によってユダヤ人に与えられた」と書かれてあることにより、戦後は旧約聖書の文言を盾に取りユダヤ人がどんどん入植、アラブ系の人々を追い出し今にいたり大問題の元となっている。地図で見れば狭いエルサレムの旧市街はキリスト教徒地区、イスラーム教徒地区、ユダヤ人地区、アルメニア人地区、神殿のある地区と5つに分かれているが、イスラーム教徒の住む地区が断然大きい。もっともアルメニア人(殆どがキリスト教徒)とキリスト教徒の地区を合わせればイスラーム教徒の住む地区とほぼ同じ面積だし、ユダヤ人地区は全体の6分の1くらいか・・
世界三大宗教に入らない仏教やヒンズー教、日本人のように八百万の神、何でもかんでもに「神様が宿る」という国民には本当の「聖地」という意味合いが理解できないかもしれない。オバハン自身も大自然の摂理は分かるが「神」に対する畏れや信仰心には欠けるから、聖地奪還・・を思い三大宗教を信ずる方々の気持ちには理解し難いものがある。
しかしイスラエルがパレスチナの人々に対して来た長年の迫害を想えば、今回のパレスチナ武装勢力の反撃には理解出来るものがある。窮鼠猫を噛むに等しい行為であろうことがオバハンには理解が出来るから・・とは言え・・互いに「あの時の報復」と報復を繰り返していても平和は訪れないが。心底、心が痛む戦争だ。