中国・パキスタンの中は緊密

今夏は5月に入ってもさほど気温が上がらず身体に楽だったが、ついに先週から40℃を超え一気に暑くなった。きのうは45℃くらいあった様子で寝苦しい夜を過ごした。 停電のない日は総選挙投票日から3日間半だけで、再び停電の日々が始まったが、停電中は昨年みつけた蓄電式の小さな優れものの扇風機で凌いでいる。しかし日に8時間の停電はいささか厳しい。

昨日までの3日間は頭上をヘリコプターが「何かを警戒」して煩かった。先一昨日と昨日の昼間は携帯電話も一時的に数時間止められてあったという厳重警戒ぶり。 学校からも子供たちは早めの帰宅。先一昨日から何事なのかと思っていたら、中国から首相サマがおみえになっていると。

中国の首相に対するパキスタンの態度には、アメリカに対するよりも心遣いが見える。中国の首相は2日間しかいなかったが、来パの前日から超厳戒態勢だものな…
経済的な見通しがゼロのパキスタンとしては中国に対し、たくさんの要望があるに違いない。次期首相シャリフは中国に対して民生用の原子力分野での協力を要請したと伝えられているが、シャリフは前政権時代、インドに対抗して核実験を強行するなど、原子力に対して関心が深い。アメリカがインドの原子力発電に協力をするのだから、中国にはパキスタンへの協力があってしかるべきだと考えているようだ。ある意味、シャリフの立場から見れば中国に対する要請は当然ともみられる。

そして民生用の原子力(発電)があれば…この電力不足が解消されるのであろうか? そもそも電力不足の原因は、政府関係事務所が電気代を数年間滞納し(ザルダリがガメ込んで払わなかったので)電力会社が電気を回さないからという。 まったくザルダリ大統領の5年間は国民にとっても悪夢だったが、どの政権も(オバハンが知っている30数年間では)政争に負け冷や飯を喰っていた時のマイナスを取り戻そうと、ガメ込む人間ばかりだ… 
特に、このPPPは前政権の折もガメ込むだけガメ込んだ。「ガメ取れる間に取る。次のチャンスはないかもしれないから」と、口に出して平気で言う人間もいるくらいだ。いやはや、そういう人間がこのパキスタンでは政権に就く。

オバハンは軍国主義者ではないが、今まで2回体験したパキスタンの軍事政権には嫌悪感を持っていない。軍事政権時代の方が圧倒的に統制がとれ(当たり前か…) わいろの横行も少ない。