女の子にも教育を!

武装勢力タリバーンに襲撃されイギリスで治療中の少女の映像が日本でも放映されたり、新聞でも報道されているせいで、長年パキスタンで女子教育に関わっているオバハンにまで「大丈夫ですか? 安全をお祈りしています」とメールを頂く昨今だ。

彼女には世界中から励ましの手紙等が届いているという。そしてイギリスの元首相(教育問題の国連特使)がパキスタン大統領に本日会い、すべての子供への教育の機会を求める100万人以上の署名を提出すると。大変、結構なことだ!

しかし、このところTVで見かける彼女の表情は(治療のためにイギリスへ送られ、日増しに良くなっているはずなのに)、イギリスで意識を取り戻し、家族に会えた日よりもずっと暗くて痛々しい。 世界中からの応援には感謝をしつつも、賢い彼女は思春期の真っただ中で現状に戸惑い、今後に対する不安やプレッシャーに揉まれているのだろうと案じるオバハンだ。 
父親は、「娘は殺されかかったが、立ち上がった。娘が倒れたとき、パキスタンが(武装勢力に対し)立ち上がった。これが転換点だ」と言い、『事件によってパキスタン社会が一致して暴力に反対するようになったとの認識を示した』と報道されているのだが… 娘が政治上で欧米などに上手く使われていることには何も感じないのであろうか? 

確かに、この痛ましい事件では世界中で女子の教育へとの目が向けられるようになった。世界中では女の子の3人に1人は教育を受けられないという。 オバハンのアフガン事務所の運転手は自前の車も持ち(アフガンでは)中産階級に属するが、8人いる娘の一人も学校へはやっていない。
わが身の平和ボケ、幸せボケにも気づかず、学校へ厭々行く(行った)我々の多くにはなかなか信じられない社会現象だが、オバハンが子供を健やかに育てるためにも女性には教育が必須!と声高にして30年だ。