開封されていたコーヒー

この1年間で、家から徒歩10分足らずのところに使いやすい規模のスーパーマーケットが3軒も出来た。20m×25mサイズの店など、日本では比較的小さな店というところであろうが、イスラマバードでは突出して大きい。棚から購入したい品物を自分で取り出しカートに入れる、キャッシャーで支払いをする・・という形式は、パキスタンの庶民クラスにとっては敷居が高いのか、車で乗り付ける中産階級の人しか店では見かけない。オバハンは野外大バザールの雰囲気、露店が好きで気分転換を兼ねて行くのだが、庶民のための「野外大バザール」が最近は安くない。近々に並んである3軒のスーパーは競合相手を意識してか、質の良い生鮮食料品を並べている。
先月、輸入物を扱っている店で息子が買って来てくれたオバハン用のインスタントのコーヒー、蓋を開けたらシールが剥がされ開封になっていた。薬屋で買うビタミン剤などもたまに開封になっているし、パキスタンではママあることなので文句を言いに行くまでもないと、そのままにしておいた。が、昨日、オバハンが買って来たインスタント・コーヒーも開封になっていた。聞くところによれば、最近はパキスタンへのコカイン密輸が多く、輸入物には厳しい目が向けられているそうな。コカインはイスラーム勢力と結びつきアフリカからパキスタンへ来ているというが、アフガンのケシから採れるアヘンやヘロインも武装勢力の財源となっている。アフガンでは年々平均6000-7000トン程度のアヘンを生産、欧州で流通する麻薬の80%がアフガン産と言われている。が、コカインはアフリカからパキスタンへ入って来て、いま国内問題になっているとか。