2016年が明けました。当地はHappy new yearではなく平日です。
たくさんの方々から頂いた新年のメールでは、「長い間、ブログの更新がなされていないが、どうしています?」というのが多く、皆様にはご心配を頂き、大変、申し訳ないと思っている。
2015年末は、いつものように厳戒態勢の首都。 「大型ショッピングモールや外国人の集まるところへは出かけるな」という通達が毎日のように出た。首都にはこの大型のショッピングモールなるものが2~3あって、贅沢な空間と内装。あか抜けておしゃれな店ばかりだ。 そして始末屋のオバハンから見たら気が遠くなるような値段の輸入物であふれている。
なにしろ店内の物価はすべて日本並みか、日本以上に高い物ばかりだから驚く。いかに金を持つパキスタン人が増えたか!ということだろう。オバハンなどは30年以上、いや40年近く頑固に野外大バザールのファンで通しているから、この大型ショッピングモールは物凄く居心地が悪い。 野外大バザールなら400円ばかりで買える(中古だが比較的きれいな)学生カバンが、ショッピングモールでは12500円、約30倍の値段だ。靴もしかり。日本ならば一般正規雇用者と非正規雇用者との給与差額は大まかに見ても数倍であろうが、当地ではとてつもない。
反面、超格安のラワルピンディから首都までのメトロは夏に目出度く開通、今のところ何処から乗っても一律料金とかで、バスやワゴンの3分の1という安さだ。ただしナワーズ首相政権は高速道路とか大型インフラ建設で懐を肥やすのを常としているので、手放しで喜ぶべきものでもない。
ともあれ平穏無事な3ヵ日が過ぎた。最近はパキスタンの風物詩や世相を書くにも気が乗らず、日本の右傾化激しい世相をパキスタンの地から嘆いても何ともならず、無気力化に拍車がかかっている。