アメリカの空爆から7年

NHKクローズアップ現代は、割りに好きな番組の一つだが… 
昨昼過ぎ、たまたま見た「タリバーン復活の脅威。 テロとの戦い7年目の試練」は取材視点が固定化されていたので、イマイチ納得が行かなかった。 取材視点はNHKらしく、日本政府の視点とも言えるのかも。  大体が…いきなり、「我々タリバーンパキスタンを基地としている」という、あの言い草が気に喰わない。
まずはタリバーンという単語の真の意味合いを知らない日本人に、タリバーン=テロリスト集団という決めつけで、視聴者の殆どを勘違いさせたと思う。  イスラーム神学生(真のタリバーン)や、イスラーム原理主義者だからといって皆が暴力や武力に訴えるわけではない。まずは、そこを明確にして欲しかったな。 味噌とクソは似て非なるもの、大いに違うワ!!(真のタリバーンはクソではありません)

たまたまアメリカがアフガンへ空爆を始めて7年という区切りでもあったろうが、さらには明日から始まるテロ対策特別措置法案を意識しての、国民を誤誘導するための放映にも思えて仕方がなかったのはオバハンのうがち過ぎ??
アフガンで栽培されているケシから採れる阿片も武装勢力の資金源の1つではあろう。だが、戦乱が絶え平和な社会(世界)になることを望まない、邪悪な一群れの大金持ちや軍産複合体が世界中に存在する幾つもの武装勢力やテロ組織に資金や武器を売り込み流し込み、社会の混乱を作り出している「紛争の原点」にも触れて欲しかったと思う。アフガンやパキスタンを混乱に陥らせている者の、真の姿は???

今はイラクやアフガンが最新兵器の実験場であり、古くて処分しなければならない兵器の消費場所である。イラクから撤兵したら、次の紛争地を新たに作り出して行くだけの超大国の現状を触れずして、単にアフガンやパキスタンの政策が悪い、見通しもないとばかりに(実際、今の見通しは真っ暗だが…)報道して欲しくなかったものだ。
新たな兵器を開発しても、消費しても儲かる邪悪な軍産複合体を抱える大国。どこまで行っても戦争や紛争を止めることは出来ない大国の構図をも、どうして報道しないのか???