イランの底力

一昨日は、お騒がせな日本人観光客が無事にイスラマバード(軍)空港へ軍用機で到着。それはそれで良かったのだが…… パキスタン国内のTV局も(主要局は10局くらいか? 地方局は数十局もあり、娯楽番組は極少でニュースが主と言える)30分おきに、『日本人観光客約80人が… 日本人観光客約80人が… 日本人観光客約80人が…」と、午後の空港到着から深夜までそのニュースを流したので、知り合いたちから「おい、大丈夫だったのか」と、またまた電話を受ける羽目になった。 某観光会社の日本人添乗員は軍用機の前でニッカリ歯を見せているたし… 金持ち日本人はノーテンキと思われたことだ。

明後日からイランとの核問題交渉再開が、半年ぶりに米英仏露中独の間で行われる。2週間近く前にイランに対する制裁を緩めると言ったオバマ。予想外のガソリン等燃料の高騰で支持率を下げ、大統領選を前に慌てたのであろうか。 ともあれオバマの発言を受けてか、今月に入って原油の国際価格は下がり、それが小売価格にも即、反映されたということだろう。
しかし… 相手はイランだものな… ペルシア湾を取り巻く状況はそうそう簡単に好転はすまい。なによりもイスラエルの強硬で生意気な(というべきか)イスラーム国を敵視する政策を改めて貰わなくっちゃ~~ アメリカはイスラエルを代弁しているとイスラーム国の一部(大半???)では考えている。アメリカがイランに対してどんなふうな「緩和」を考えているのか?!?! でも、まぁ「制裁緩和」と言い出したことで、アメリカはイランの強気に「負けた」と言えるのかも。
なんと言ってもペルシア湾を握るイランは日本を初めとする多くの国々の、喉笛に喰らいついている。そしてイラン(人)の底力、執念深さは侮れないと知るべきだ。