オサマ・ビン・ラディンを巡るアメリカの手前勝手

アホらしい「オサマ・ビン・ラディン殺害」を巡っては、もうこれ以上を書くまいと思ったが……
次から次へとアメリカが出してくる「新たなストーリーや証拠写真」と、自分たちの自作自演の悪事を糊塗しようとする姑息さが不愉快で、またまたブログの更新をする羽目になってしまった。 先般の福島原発の時と同じだ、何の足しになるわけでもないことをブツブツと書くまいと思いながら。

(1週間ぶりに家へ戻り、TVを見た)当地でもブッシュ時代の古い報道を引っ張り出して、ブッシュが支持率を上げたい何らかの理由があった時、「点数を上げたかった時に」、オサマを適宜ひっぱり出して行ったオペレーションなど等、オサマの逃走足跡を克明に上げて説明しているローカルTVがあってなかなか面白かった。
『何年何月何日、何処そこまで追い詰めながらタッチの差でオサマを逃がした』という類が幾つか。
今回、アメリカはアボッタバードの(パキスタンにしては)大豪邸にオサマが5年間も潜伏。その前はハリプールの(電気も水も無い)穴居に2年間潜伏、一歩も外へは出たことが無いとして写真も掲載している。しかし穴居の5m前まで麦畑が広がっている。ということは人が普通に来る地区ということで、この矛盾にも呆れてモノが言えない。  
一歩も外へ出たことのないオサマを、あそこで追い詰め、あっちで追い詰め、あそこで見かけたというアメリカの発表は何だったの?? あくまでオサマを生きているように見せかけたかっただけではないか!

穴居には地主や人の目もある、支援者がいたとしても2年間も隠れられるものか! おまけに穴居の写真はトラボラの大穴居からの発想であろうか?(オバハンは2002年だったか2003年だったかにトラボラ山地まで登っている。日本のTVでもトラボラの穴居想像図を何処から手に入れたのか、得々として放映していた局があったが) とにかくアメリカが色々と言えば言うほど、発言の内容が食い違う不自然さ。

しかしながらアメリカは世界の反対意見や疑問には絶対にメゲナイ!!  さらに嵩にかかって言い募る。ついでパキスタンの「匿っていた」責任を追及すると。
要は、まず第一番に声を上げ、それもデカイ声で言い募るヤツの意見が通り、勝つのだ!!

オバマパキスタン国内に、オサマ・ビン・ラディンを支援する『何らかのネットワークがあったはずだ』と述べ、パキスタン政府が当局者の関与などを捜査し、結果を明らかにすべきだとの考えを示した」と。  多くの貧しい人にとっては、オサマ・ビン・ラディンは自分たちに代わって手前勝手な巨人に一矢を報いてくれる人間だ。もちろん一般民間人が犠牲になるのは唾棄すべき事柄だが、隠れて支援をしようとする人があっても不思議ではない。 しかし、隠そうとしても人の口には必ず上るであろう…

アメリカは自分たちだけではなく、パ政府が独自に捜査することが重要だ」と。オマエたちパキスタン当局がオサマの潜伏を黙認していたのだから、パキスタン政府が関与していないことがはっきりするまで巨額の軍事支援を中断すべきと。

アメリカは、なんでも手前勝手にほざけ~~ (チト、品がなかったかな。この表現)