アメリカの主権侵害

陸軍参謀総長のキアニは一昨日、アメリカ軍のオサマ・ビン・ラディン殺害オペレーションを「主権侵害」とし、「同様の行為があれば米国との軍事・情報協力を見直す」との報道に、いまさら何を肩肘、張っているのかと思ってしまったオバハンだ。  すでにラホールでの米スパイ事件を発端に、国民間の反米感情は今までになく高まり、政府(軍)もそれを無視できずに米関係の見直しを迫られていた。  たぶん今回のオサマ・ビン・ラディン殺害(主権侵害)より、自国民が米スパイに町中で殺害され、その殺害犯を米がかっさらって米へと出国させた方が(遺族に賠償金を約2億円も払ったとは言え) 国民の神経を逆撫でしたのではなかったろうか?
「主権侵害」という高尚な事柄にアタマをめぐらせるのは、有識者くらいだろう。そしてキアニ参謀総長の発表は、その有識者向けのメッセージに過ぎないのであろう…
オサマ・ビン・ラディンの件については、米パそれぞれに言い分の違うところもあるが、一つの国を率いていく指導者とは実に大変だということだけは判るワ!

で、今後はパキスタン駐留米軍要員の規模を必要最小限に縮小するとの決定も報じられたと… しかし、イラクの米大使館より大きな(世界一の規模になる)米大使館の建設も見直されるのかな???  
アラビア海に面している上、インド、中国、ロシア、アフガン、イランを睨むには便利なパキスタンは地勢上、重要地域なので絶対に手放してくれないとは思うが…

でも一つ想像が出来るのは… (世界でテロに遭遇するリスク指数とやらを昨年末に英国調査機関が発表していたが、1位はソマリア。2位パキスタン、3イラク、4位アフガニスタン、5位パレスチナ占領地域)  アメリカが駐留米軍要員の規模を減らせば… 「パ国内を混乱させるだけの、ややこしく怪しげな米オペレーションは減り」テロも確実に減るだろう。

ビンラディン容疑者死亡…懸賞金5千万ドルは誰の手に?=韓国という記事があったが、30kbpsでは読みにも行けない。大昔にも書いたが、すでに死んでいるオサマになら何十億円の懸賞をかけようが、支払いをすることにはならないから腹も痛まず怖くは無いということだわ!!