パキスタン連立政権の崩壊

昨日の続き。 パキスタン連立政権、第2党のMQMが昨日、連立与党から離脱したが…  面白いことに野党のPML(N)シャリフ元首相(74議席くらいだったかな)は、現政権PPPを強く支持し、「あと5年は政権維持をしてもらいたい」と強いエールを送っている。
下院は定数342で、MQMは25議席を有しているから、最大与党PPP(人民党)の連立与党は163議席となり、過半数に満たなくなる。

ただし、野党PML(N)が現政権を支持する理由が、これまた凄いというか、なんというか、一般人のオバハンなどが想像もしないことだった。 まぁ、元シャリフ首相の側近が言うのだから、大きくは外れていないと思うが、日本の民主党自民党など野党の思惑なども、こうして似たようなものかもしれない。
「PPP人民党には、あと5年は政権維持をしてもらいたい。5年も政権を維持すれば、その政権運営の酷さが国民にはっきり判って、2度とPPP人民党が政権をとることはないだろう。ズタズタ・ぼろぼろになってPPPが国民から見放されるように」というものだった。なかなかの作戦だ…
報道では、「PPP人民党政権の不人気から、シャリフ派は次期総選挙での勝利を確信しており、今の議会勢力での政権奪取に消極的との指摘もある」とあったが、ズタボロを願っているのも事実だろう。


ここのところ首都では自爆テロ騒ぎもなく、静かだと思っていたが… やっぱり油断は出来ない。 きょう午後3時過ぎから行く予定にしていた丘の麓にある小さな商店街、外国人向けの品物が比較的豊富にあって、食肉や鶏なども日本のスーパー程度の包装で清潔そうに見えることから、食肉・鶏だけはそこで買うことに決めているオバハン。
たまたま洪水被災地へ行く準備(医薬品の仕分け等)に手間取り、遅くなったのが幸いした。行ってたら…… 時間的にいえば銃乱射に巻き込まれていたかもしれない。自分自身のガードに撃たれたパンジャーブ州知事は病院へ搬送されたが、9発の弾(一説にはマガジン内の28発を撃ち尽くし、体内には20数発入ったといるのもある)を至近距離で受けて即死だたようだ。 知り合いの(特に)アメリカ人たちは、絶対にその商店街へは行かないようにしていると言うし、オバハンも要注意商店街の一つとして数えているが、きょうのように平日で寒空なれば安心だろうとの油断があったことを大いに反省。
州知事暗殺の報に、首都では大通りなどでも暴動を恐れて商店街や事務所は直ちにシャッターを下ろした。明日の洪水被災地行きも治安の見通しが狂ったので一時延期と。