テロリズム・リスク指数(TRI) パキスタンは2位

2日間の快晴から一転、今冬一番の冷え込みで今朝は酷い農霧、10m先も見えない。そのせいではなかろうが、昨夜から再び厭な咳が止まらない。この不愉快な咳はアフガンに常駐していた2003年頃から始まり、季節の変わり目には必ずと言ってもいいほど出る。一時は午後になれば微熱は出るし、結核にでも罹ったかと案じたくらいだ。いずれにせよ、この厭な咳が出始めると辛さのあまり気力が萎える。
アフガンでは排ガスによる大気汚染と、乾燥した糞便が粉塵となって町全体を覆うから、どんな疾患をもらっても不思議ではないが、あの悪条件の中でも人々は生きているから、オバハンも多少のことでは文句を言ってはいけないと思うのだ。

さて、昨年度末、某英国調査機関が発表したテロリズム・リスク指数(TRI)は(TRIはこれまでのテロ事件発生件数、犠牲者数などからテロの攻撃に遭遇する危険度を指数化したもの)とやらでは、2010年のテロリズム・リスク指数1位はソマリア。以下、2位パキスタン、3位イラク、4位アフガニスタン、5位パレスチナ占領地域だとか。 TRIの発表ではパキスタンは2位をたもっているが、旧北西辺境州(現パシュトーン・クワァ州)以外でのテロは減った実感がオバハンにはあるので、パキスタン政府は、アメリカとの連携による武装勢力掃討作戦が、功を奏したと胸を張りたいと。 TTP(タリバン連合)の2代目指導者が殺されて以来、TTPの活動が静かになったことを思えば、政府の言いたいことがわからないでもない。

しかし、その政府から与党第二党のMQMが閣僚2人が12月末に辞任、きょうは連立からも離脱するというから政局は不安定になる。思えば、現パキスタン政権は3ケ月も保たないだろうと言われながら、よく2年近くも存えたものだ。