ただいま開票中。最大野党PML(N)イスラム教徒連盟、元首相ナワズ・シャリフが率いる党が事前の世論調査通りで圧勝。小選挙区制で争われている下院の一般議席272のうち263議席に当落が出て、PMLは現在126席を確保、他の政党に大差をつけている。小選挙区での結果なので人口の約半分を有するパンジャーブ州では、大土地所有者でもあるシャリフ一族はダントツに強い。大土地所有者=支配者(藩主)みたいなものだから…
ともあれPML(N)中道右派シャリフはアメリカ嫌いだから、どんな政権運営をするのかな… ザルダリ(ブット)率いるPPPは超腐敗政権だったが、2度の首相をつとめたシャリフ(一族)も50歩100歩だったし… いやいやPPPほど酷くはなかったか…
正義党は前回の選挙から5年間、本当に地道に「腐敗政権」に対して批判を続け、支援者を増やしながら頑張って来たと思う。しかし大都市でしか票を伸ばせないので、1ヶ月くらい前の世論調査では20席まで行くか、行かないか…と見られていた。ただ、選挙戦終盤で党首のイムラーン・カーンが負傷、同情票も集まって34席にはなっている。 シャリフ元首相は「すべての政党に対話を呼びかける」と語っているが、イムラン・カーンは国民の側に立って、あくまで「反政府」の立場を貫けるのかな?
今年1月に大規模な反政府集会を開いてPPPパキスタン人民党政権を揺さぶったカドリ氏は、選挙をボイコット。イスラマバードの中心で、「選挙には行くな!」と市民に呼びかける等、相変わらず過激な活動をしている。 5年前の総選挙ではイムラン・カーンも(理由は異なるが)選挙をボイコットし、腐敗政府への批判を重ねていた。
いまフト、TVの画面を見ていたら投票所に設置してあるカメラが、1人で何枚かの投票用紙を箱に入れようとして警官と揉み合いしているのが映っていた。田舎では、こうした不正投票がいっぱいあって、(例)有権者が8000人しかないのに投票が1万以上というのがよくあると…