一難さって、また一難

先日来より、北西辺境州政府がタリバーンと無期限和平、恒久的停戦(イスラーム法の導入)で合意したと僅かながらもホッとするようなニュースが流れており、スワット地区では一部の女子校も再開されていた。 ただ、同時にアフガニスタンの旧支配勢力タリバンと関係を持つイスラム過激派3組織が合併、対米抗戦のための共闘するというニュースもあって、アメリカとの間に挟まれたパキスタン政府の苦衷も推し量っていたオバハンなのだが…
しかし、きょうはそんな対タリバーン関係のニュースを吹き飛ばすような国内ニュース。事務所のスタッフたちもニュースの時間はTVに見入っている。

ここ2~3週間ばかり、元最高裁判事のチョードリーを担いだ弁護士たちの反政府活動には異常に力が入っていた。シャリフ元首相に後押しされた元最高裁判事は、敗戦後のマッカサー並みに、「I shall return!」なんて宣言、政府を刺激したり。 一応、PPPの建て前はアメリカにも認知された??民主主義だから、自由な活動を認めているのだろう、それにしてもよく野放しにしているなぁ?と思えるくらい激しい反政府活動だった。が、ここへ来て政府は一気に反撃?!?、シャリフ元首相の弟のパンジャーブ州知事(選挙結果)を覆す判決。
元首相のシャリフにはすでに次期選挙に出馬出来ないとの判決を下していたし、弟に対しても愚かな判決を出した。その判決を聞いたシャリフ支持者の怒り。首都イスラマバードだけではなく全国的な激しい抗議行動で、せっかくの旅行シーズンを前に、またまた国内には大荒れになる兆候が生まれ出た。
これを機に反政府活動は更に更に燃え盛り、PPP政権の足元は危うくなった気がするのだが…。